Gクラスは代替わりで停められなくなった。全幅1,860mm→1,985mmの125mm
先代W463(1,860mm)は判明2,685件の97.7%を通過。現行W463A(1,985mm)は276件=10.3%。125mmの差で、停められる場所が約9分の1になりました。
結論:125mm広くなっただけで、停められる場所が約9分の1になりました
Gクラスは2018年の代替わり(W463 → W463A)で、全幅が1,860mmから1,985mmへ125mm広がりました。 カタログ上はわずかな差ですが、駐車場の側から見ると意味がまったく違います。
先代W463(1,860mm)は、全幅制限が判明している2,685件のうち2,623件=97.7%を通過します。ほぼどこでも入る、ふつうの車でした。 現行W463A(1,985mm)が通るのは276件=10.3%。同じ「Gクラス」でも、停められる場所の数がおよそ9分の1になっています。
なぜ125mmでここまで変わるのか
日本の駐車場の制限値が、連続的ではなく「1,900mm」という一本の線に集中しているからです。 全幅制限が判明している2,685件のうち、2,326件(86.6%)が「1,900mmまで」でした。
1,860mmはこの線の内側、1,985mmは外側です。125mmの差ではなく、線をまたぐかどうかの差だと考えるほうが実態に合います。 1,940mmでも1,980mmでも通過率がほとんど変わらない(10%台前半)のは、これが理由です。
電動のG580には、もうひとつ別の壁があります
2024年から加わったG580 with EQテクノロジーは、全幅が1,930mmと現行より55mm細くなりました。 ただし1,900mmの線は越えたままなので、幅の通過率は10.9%で大きくは変わりません。
むしろ効いてくるのは車両重量3,080kgです。 重量制限が判明している2,434件を見ると、内訳はこうなっています。
| 重量制限 | 件数 | G580(3,080kg) |
|---|---|---|
| 2,500kg まで | 1,374件 | ✕ 入らない |
| 2,000kg まで | 945件 | ✕ 入らない |
| 3,000kg まで | 12件 | ✕ 入らない |
もっとも多い「2,500kgまで」でも足りません。3,000kg制限でも80kg超過します。重量制限をクリアできるのは判明分の1.0%(25件)で、幅よりさらに厳しい条件です。 電動化で重くなった大型SUVは、これから同じ問題に当たります。
全高は問題になりません
Gクラスは背が高い印象がありますが、全高は1,970〜1,985mmで、 全高制限では98.3%を通過します。 自走式の立体は2,000〜2,100mm制限が主流なので、ここで弾かれることはほとんどありません。Gクラスは「高さの車」ではなく、「幅と重さの車」です。
Gクラスの諸元
| グレード/型式 | 全幅 | 全長 | 全高 | 車両重量 |
|---|---|---|---|---|
| W463A(2018〜) | 1,985mm | 4,660mm | 1,975mm | 2,530kg |
| W463(〜2018) | 1,860mm | 4,662mm | 1,970mm | 2,450kg |
| G580 with EQ(2024〜) | 1,930mm | 4,625mm | 1,985mm | 3,080kg |
停められる駐車場(実例)
現行W463Aで狙うべきは、全幅2,000mm以上の区画がある施設です。公式に掲載されている値から挙げます。
- JPタワー・KITTE(タイムズ運営)平面(自走式)
- 全幅
- 2,200mm
- 全長
- 6,200mm
- 全高
- 3,100mm
- 重量
- 6,000kg
重量6tまで対応。3,080kgの電動G580でも重量で弾かれない数少ない例。出典: times-info.net
- 六本木ヒルズ ウェストウォーク駐車場(P2)平面(自走式)
- 全幅
- 2,500mm
- 全長
- 6,000mm
- 全高
- 2,200mm
区画により全幅2.0〜2.5m対応。W463Aでも余裕があります。出典: roppongihills.com
- 虎ノ門ヒルズ森タワー駐車場平面(自走式)
- 全幅
- 2,500mm
- 全長
- 6,000mm
- 全高
- 2,400mm
- 重量
- 3,000kg
最大枠で全幅2.5m。ただし最小枠は全幅1.85mなので枠の選択に注意。出典: s-park.jp
- 麻布台ヒルズ 森JPタワー駐車場(P1)平面(自走式)
- 全幅
- 2,100mm
- 全長
- 5,300mm
- 全高
- 2,400mm
- 重量
- 3,000kg
W463A(2,530kg)は通りますが、G580(3,080kg)は重量3.0t制限を超えます。出典: azabudai-hills.com
入れない駐車場の例
- 全幅1,900mm制限の駐車場平面(自走式)
- 全幅
- 1,900mm
全幅制限が判明している2,685件のうち最多の2,326件。W463Aは85mm超過で入れません。
- タイムズ渋谷フクラス機械式
- 全幅
- 1,930mm
- 全長
- 5,300mm
- 全高
- 1,550mm
- 重量
- 2,400kg
全幅1,930mmでもW463A(1,985mm)は不可。さらに全高1.55mでGクラス全世代が不可。
実務的な対策
- 先代W463に乗っている場合、現行への乗り換えは駐車環境を確認してから。同じ車名でも停められる場所の数が変わります。
- 「幅1,900mmまで」と書かれていたら、そこは最初から候補から外す。85mmの超過は、詰めれば入るという性質のものではありません。
- 高層ビル・大型商業施設の自走式を先に当たる。幅2,000〜2,500mmの区画は、そうした施設に集中しています。
- G580に乗るなら、幅より先に重量制限を見る。3,080kgをクリアできる駐車場は、幅をクリアできる駐車場よりさらに少数です。
掲載している制限値は、各施設の公式発表(駐車場管理規程・公式サイト等)を転記したものです。 区画や運用の変更により実際の数値と異なる場合があります。 ご利用前に必ず現地の表示および施設の案内をご確認ください。